# ヒートマップ分析
ヒートマップは、ゲーム中での地図分析ニーズに特化したモデルです。ヒートマップを使用することで、ユーザーの行動がマップ上でどのように分布しているかを分析することができます。また、異なるユーザーグループ間で同じ行動下での分布の違いを比較することも可能です。ヒートマップを使用することで、現在のマップ設計においてプレイヤーの行動が予想通りかどうかを検証し、その結果に基づいて後続のゲーム更新を調整することができます。
ヒートマップでは、以下の問題の答えを得ることができます:
- 地図系プラナーは、ユーザーがマップ内でどのようにしているか、設計の予想通りかを知りたい
- 数値系プラナーは、ユーザーがマップ内の異なるエリアで取得するリソース量について知りたい
- ゲーム運営は、異なるレベルのユーザーがゲーム内で異なる経路を選ぶ可能性や必要なリソースが異なる可能性があるかどうか比較したい
# ヒートマップの設定
ヒートマップの分析設定には、以下の要素が含まれる必要があります:
ヒートイベント:分析するためのイベントで、仮想イベントを使用することがサポートされています。イベントのフィルタリングについては、データを選択してフィルタリングすることを参照してください。
計算指標:ヒートイベントを使用する指標で、マップ内のヒート値の計算指標です。設定方法は既存の他の分析モデルと同じです。
座標位置:イベントとマップ座標の対応属性であり、イベントプロパティ(対応するヒートイベントプロパティ)またはユーザープロパティを使用できます。
マップファイル:ヒートマップ分析が対象となるマップ
マップの選択は2つの方法があります:マップアップロード、履歴利用の選択。
マップはjpg、png形式をサポートしており、ファイルサイズは10Mb以下です。
マップをアップロードした後、データプランに沿った座標位置とモデル設定で指定された座標位置を左下角と右上角に明示する必要があります。
ヒートマップは新しいイベント処理方法をサポートしています:イベント加工
イベント加工がサポートする方法:
- first、last
- 選択した時間ウィンドウ内の各「ユーザー」の最初/最後のイベント
- max、min
- プロパティを選択する必要があります。数値または時間タイプを選択できます。
- 選択した時間ウィンドウ内で、そのプロパティは最大/最小の1つのイベントです。
イベント加工は、選択した処理方法に基づいてヒートイベントを処理し、「ユーザー」ごとに「first」(last、max、min)1つのイベントのみを保持し、この1つのイベントから対応する計算指標を生成します。
異なるグループ間のデータ指標の地図上での分布を比較したい場合、対照グループを追加することで実現できます。
- 最低2つのグループが必要です。
- 異なる対照グループは、フィルタ条件を追加することによって異なるグループを構成できます。
- フィルタ条件がnullの場合、そのグループはすべてを表します。
- 異なる時間帯のヒートマップを比較したい場合、「イベント時間」フィルター内で比較グループを設定することができます。
# モデルの計算結果
すべてのモデル条件を設定した後、「計算」ボタンをクリックすると、右側にヒートマップの計算結果が表示され、マップのレンダリング結果が生成されます。
- 計算ロジック:加工およびフィルタリングされたヒートイベントは、計算ロジックのルールに従って、選択した x 軸および y 軸座標プロパティと組み合わせて、各座標位置の結果値に集約され、結果値が返されます。
- ヒートマップのレンダリング:ヒートマップコンポーネントは、座標位置間の関係に基づいて現在の半径で集約し色を付けます。
- 位点値:マウスカーソルに対応するものは、現在の座標に対応する指標計算結果です。
ヒートマップの右下隅には、可視化して調整する機能があります。
- 地図エリアを拡大・ドラッグして重要な領域を確認できます。
- カラースキームも変更可能で、現在は4種類の配色が選択できます。
- 透明度やヒートマップの半径も調整可能で、表示効果を希望通りに設定することができます。
複数の比較グループの場合、可視化領域の右上隅に「同期ズーム」をチェックできます:
- チェックされている場合:すべての比較グループが拡大および縮小を同期し、マップ表示エリアを同期してドラッグします。
- チェックされていない場合:各比較グループは個別に操作できます。
# 権限説明
ルートアカウント | 管理者 | アナリスト | メンバー | |
---|---|---|---|---|
ヒートマップモデル | ◎ | ◎ | ○ | △ |
権限説明:
◎ 付与されている
○ デフォルトで設定されているが、除外可能
△ デフォルトで設定されていないが、付与可能
× 付与されていない
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