# TE4.1バージョン説明
# 目次
# アナリティクス
指標アラートにてタイムゾーン・遅延の設定が可能になりました。
シーケンス条件でユーザーへのタグ付けが可能になりました。
ユーザーの異なるイベントでのリテンションデータを分析することが可能になりました。
イベント分析モジュールにて指標設定へ加重平均の集計が追加されました。
発生前のイベントを前もってダッシュボードへ追加・作成可能になりました。
各プロジェクトのデータ量の使用状況を確認できます。傾向から異常な増加時間を検出し、過剰な使用を回避できます。
サードパーティプラットフォームからデータを取得する時間範囲と頻度を指定し、データ取得の手動実行がサポートできます。
# エンゲージ
エンゲージタスクに基づき、多様な言語習慣を持つユーザーへプッシュできます。
エンゲージタスクに基づき、多様な地域のタイムゾーンに従ってプッシュできます。
# 最適化ポイント
- レポート編集ページからダッシュボードへの保存が可能
- ダッシュボードの推奨定期更新時間&更新ステータスプロンプトを追加
- SQLクエリの動的パラメータの文字列形式へ「含む」を追加し、時間形式は「日付区間」オプションを追加
# 機能説明と事例
# 指標アラートのタイムゾーンと遅延の設定
プロジェクトのタイムゾーンを有効に設定すると複数タイムゾーンでデータを参照します。それに沿って、指標アラートを作成する際にアラートへタイムゾーンを指定できるようになりました。
- 例①:プロジェクトに複数の地域(ヨーロッパ、アメリカ、香港、日本など)のデータが含まれています。ヨーロッパとアメリカのデータをUTC-5・日本のデータをUTC+9で設定したい場合、異なるアラートを各タイムゾーンごとに作成できます。
また、各アラートへそれぞれ遅延の設定も可能です。
- 例②:毎日14時に前日のadjustフィードバックデータをインポートしています。従って、関連するアラート指標は前日の指標データの計算を毎日少なくとも14時間遅延する必要があります。並行してリアルタイムに送信されたデータのアラート指標の場合、データが格納される遅延も考慮し5分の遅延を設定します。
# カスタム条件タグにシーケンス条件の設定
ユーザータグ > カスタム条件タグで「順次実行/順次未実行」という条件を使用し、同じ行動シーケンス条件を持つユーザーへタグ付けできます。
「順次実行/順次未実行」を選択後、順番にイベントを追加し、そのイベントでフィルター条件を同期設定できます。イベント間へタイムウィンドを追加したり、プロパティフィルター条件を追加することも可能です。すべてのイベントが設定された後、保存を押すとこの条件タグが生成されます。
例:上記図のように「過去7日間」に新規登録したユーザーが「登録」→「ログイン」してから1日以内に「課金」を完了し、かつ「レベルアップ」をしていなかったユーザーを「Aクラス」のタグを付けることができます。よって、タグ付けされたユーザーグループを対象にした深掘りされた分析が可能です。
# リテンション分析に関連プロパティが対応
v4.1では、初期イベント、復帰イベントにおよび同時表示に「関連プロパティ」が利用できました。これはより正確なリテンションデータを分析に役立ちます。
関連プロパティを利用すると、ユーザーがイベントを完了するだけでなく、プロパティが完全に同じであることも要求されます。ユーザーが開始日で複数回異なるプロパティ値の初期イベントをトリガーした場合、同時に複数の関連プロパティのグループに属します。
例えば、ゲーム内の異なる運営キャンペーンを比較したい場合は、同じユーザーに対して翌日も同じキャンペーンに参加するような分析ニーズにおいて、その方法で関連プロパティとしてキャペーンタイプを指定することができます。
# 集計機能の強化について
イベント分析モジュールへ「加重平均」の集計方法が追加されました。データからノイズが除外され、より正確な集計結果を得ることができます。
「平均」と各期間のデータ結果を算術平均で処理する方法とは異なり「加重平均」は各期間の分子と分母の合計に基づいて計算されます。分母が大きいほど期間の重みが大きくなるため、各種比率や一人当たりの統計分析において加重平均を使用すると異常データの干渉も避けられるのと、より正確な結果を得られます。
例:
1日 | 2日 | 3日 | |
---|---|---|---|
アクティブユーザー数 | 100 | 200 | 500 |
課金人数 | 10 | 30 | 100 |
課金率(課金人数/アクティブユーザー数) | 10% | 15% | 20% |
▼「平均」の計算方法
1〜3日の課金率の平均値は(10%+15%+20%)/ 3 = 15%
▼「加重平均」の計算方法
1〜3日の課金率の平均値は(10 + 30 + 100)/(100 + 200 + 500)= 17.5%
また、4.1verの集計設定には「当日データを除外」も指定可能です。当オプションを有効に設定すると計測途中の当日データが統計から除外され、より適切な集計データが得られます。
例えば:2023年1月1日12時15分にデータを確認する場合、時間の粒度を「日」に設定すると、1月1日はまだ日中となり計測途中と言えます。一方「時間」選択時も同じことが言えて、23時59分まではデータが変動してしまいます。従って、当日データを結果から除外することで、より適切な集計データが得られます。
# 期間選択時の「未来」指定について
日付範囲の固定期間にて「未来」が選択可能になりました。終了タイミングが確定/不確定のキャンペーンのために、探索モード・ダッシュボード・レポートなど事前に未来日で作成が可能です。
例①:今日より1ヶ月後に決まった期間でキャンペーンが走るとした場合、開始と終了時間を未来の固定時間に設定します。事前に分析レポートやダッシュボードへ追加され、決まった期間中のデータのみが表示されます。活動期間後もキャンペーン期間全体のデータを確認できます。
例②:「当日(今日)から○○日まで」と選択することも可能です。
# システム管理にてデータ使用量クエリの確認方法について
時間帯とプロジェクトごとにデータ使用量の確認や使用傾向と残りのデータ容量を把握できます。システム管理モジュールはシステム管理者およびルートアカウントでのみ確認可能です。
使用可能なデータ量を使い切る前にアラートで通知されます。よってシステムの継続的な可用性を確保することが可能です。データ量が異常に増加しアラートが通知された場合は、御社環境と合わせて異常を調査の上、過度な使用を回避することができます。
# サードパーティ統合データの定期取得・スポット取得
サードパーティ統合機能にて定期取得の設定が可能です。ONに設定すると定期的にデータが取得されます。設定されたルールに基づき、定期的に指定された広告データなどを取り込めます。
また、管理画面右下にある「一回取得」をクリックすることで、スポットでデータ取得タスクを実行することもできます。設定完了後に過去のデータを取得するのに適しています。
# エンゲージ
# プッシュ通知の多言語対応
プッシュ通知にて複数の言語バージョンを設定することができるようになりました。プッシュ時にユーザーの言語プロパティに応じて言語バージョンがマッチングされます。(※複数言語機能を使用する場合は、エンゲージ設定-ローカライズ設定でユーザーの言語プロパティを事前に設定する必要があります)。
- 例:
# プッシュ通知のタイムゾーン指定
プッシュ時間を設定する際にユーザーのタイムゾーンを選択することができます。ユーザーのタイムゾーンプロパティに設定された内容に一致した時間に実行されます。(※プロジェクト管理-プロジェクトタイムゾーンにてプロジェクトのマルチタイムゾーン機能を有効に設定する必要があります)
- 例:プロジェクトがグローバルにリリースされていて、クリスマスの12月25日午前11時に世界中のユーザーにクリスマスの祝福メッセージを送信したい場合、エンゲージタスクを作成する際にユーザーのタイムゾーンを選択することによりユーザーはそれぞれの現地時間の午前11時にメッセージを受信することができます。