# LTV及びROIを計算
「同時表示」はリテンション分析の高度機能であり、リテンションユーザーのより詳細な分析を行い、LTVやROIなど、このユーザーグループの他指標のパフォーマンスを表示できます。また、テンプレートセンターでLTVとROIのテンプレートを見つけ、すばやく構成することもできます。
# LTV指標構成
LTVとはユーザーのライフサイクル価値(Life Time Value)のことで、1人のユーザーが新規登録時から課金金額の累計です。
1月1日に開始イベントを完了した M 人のユーザーがいると仮定すると、7日の課金金額の一人当たりの累積値は、1月1日から1月7日までのM人のユーザーの課金金額の合計/Mであり、この指標は7日LTV; 同様に30日LTV、60日LTV、または180日LTVなどをすばやく表示できます。
# ROI指標構成
ROIとは広告配信の質と収益を評価する重要な指標であり、累積課金金額/広告コスト費用として定義されます。ROIは時間の経過とともに増加し続けます。ROIが1より大きい場合、黒字だと考えられます。N日目は黒字した期間です。
LTVとは異なり、ROIは開始イベント日の広告コストを含み、「指標編集」をする必要があり、次の条件に従って設定できます
- 復帰ユーザー指標:課金イベントの課金金額の累計合計
- 開始日付指標:広告コストイベントのコスト合計
- 指標計算:復帰ユーザー指標 ÷ 開始日付指標
# 同時表示指標の制限
イベント分析の分析指標とは異なり、プリセット指標の合計数、ユニークユーザー数、および1人あたりの回数に加え、数値およびブール型のイベントプロパティ、および特定の計算方法のみを選択できます。
- 数値プロパティ: 合計、1人あたりの値、累積合計、1人あたりの累積値
- ブールプロパティ: true、false、空、空ではない
なお、同時表示指標における「ユーザー」の定義は、リテンション分析モデルで選択した分析主体であり、同時表示指標の切り替えには対応していません。
# 同時表示指標の可視化
テーブルには同時表示指標が継続人数、継続率指標とともに表示されます。
「指標の編集」 で開始日付指標を構成した場合、テーブルには開始日付指標の特定のデータ結果も表示されます。
また、「同時表示データのみ表示」にチェックを入れ、「N日目継続」と「デイリーリテンション」で確認することもできます。