# ユーザータグ
ユーザータグとは、ユーザーをセグメントするためにシステムが提供するデータツールの1つで、ユーザータグはユーザーを表す「性別」「年齢」「アカウント金額」などの特徴と捉えることができます。ユーザーは日常生活における複数の特性によって記述できます。(「性別:男性」、「年齢:40~50歳」、「アカウント金額:5万円以上」など)ユーザータグを使用してユーザーをフィルタリングしたり、分析中にユーザーグループの統計を作成が可能です。
同じタグの異なるタグ値は、ユーザーを複数のカテゴリに分けることができます。各カテゴリはタグ値によってマークされます。例えば、「性別」タグ配下に、タグ値として「男性」と「女性」を使用して、ユーザーを其々マークします。タグの値の間に階層的または数値的な累進関係がある場合、ある角度からタグをユーザー階層と見なすこともできます。(「最後課金行動からの日数:1日/1~3日/3~7日/...】)
ユーザーコホートと比べ、ユーザータグはユーザーをマーキングするようなものです。このマーキングは再利用性が高く、一般的には抽象的なユーザー特性をタグとして作成することをお勧めします。タグ「課金能力:low/middle/high」、タグ「アクティブ期間:11〜01時/2〜4時/...」など。また、タグ値の定義ルールと命名方法は、可能な限りチーム内の統一認識に準拠しタグ作成後に複数のシナリオで再利用できるようにすることを推奨します。
# ユーザータグの作成
ユーザー→タグ 下記図で示しているようにタグを作成するには多様な方法があります。
定義方式 | タグタイプ | 説明 |
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ID集計型 (ユーザーとタグ値の間のマーキング関係をタグ定義として保存し、定義されたタグがマーキングのスコープをほとんど変更しないようにします) | IDタグ |
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データ条件型 (ユーザーとタグ値の計算ルールをタグとして保存します。ルールに従った各計算では、現在のルールへの準拠が基準となります。 このタイプのデフォルトの上限は200個です) | 条件タグ |
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First or lastタグ |
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指標値タグ |
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SQLタグ |
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タグを作成する際にタグの基準に加え、タグの分析主体とタイムゾーンも選択する必要があります。
分析主体
ユーザータグはユーザーセグメンテーションのツールであり「ユーザー」識別子は、デバイスID、アカウントID、キャラクターID、プラットフォームIDなどがあります。プロジェクト構成ではTEユーザーID以外のユーザーID(プロパティ)を分析主体として追加できます。これらの分析主体は、ユーザータグを使用してセグメントすることもできます。
タグを作成する際には、まずタグの分析主体を選択する必要があり、計算後に分析主体とタグ値のマーキング関係が得られ、タグを見た「人数」もこの分析主体の数になります。
なお、イベントプロパティで作成した分析主体を選択した場合、条件タグに「未実行」条件を使用することはできません。
タイムゾーン
プロジェクトでマルチタイムゾーン構成がオンになっている場合(「プロジェクト管理」で設定)、タグを作成する際に、タグの計算タイムゾーンも選択する必要があります。「条件タグ」「First or lastタグ」「指標値タグ」「SQLタグ」の定義にイベントデータを使用した場合、デフォルトのイベント条件の時間範囲はタグのタイムゾーンの時間範囲になります。送信されたイベントが別のタイムゾーンにある場合は、まずイベントのタイムゾーンを変換してから条件を満たしているか否かを判断します。
例えば、表示タイムゾーンがUTC+10で設定していて定義条件は課金が発生した場合、前日に最初に課金行動が起きた時刻をUTC+10に変換し、それが昨日発生したかどうかを判断します。
分析中にダッシュボードとレポートを表示するために別の表示タイムゾーンを選択した場合、使用されるタグデータは元のタイムゾーンの結果となり、それに応じて計算タイムゾーンは変更されないことに注意してください。
# ユーザータグの更新
ユーザータグは事前計算型データです。(即席クエリ型と区別)。つまり、システムはユーザータグを事前に計算し、その結果のデータを後続の分析と操作で使用します。使用するたびにタグを再計算するのではない為ご注意ください。事前計算は、使用中の計算量を大幅に削減し、繰り返し計算を減らすことができる為データの使用効率が向上しますが、同時にデータのリアルタイム性が犠牲になります。ほとんどの分析シーンでは、日粒度の更新によるグループで分析ニーズを満たすことができます。
データ条件によって定義したタグの場合、システムは以下に説明する複数の更新方法をサポートします。
更新方式 | 説明 |
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自動 | タグの作成・編集時に、条件タグ、First or lastタグ、指標値タグ、SQLタグの自動更新スイッチをONにすると、毎日指定した時刻にタグが自動更新されます。 IDタグは、この更新方法を対応していません。 |
手動 | 条件タグ、First or lastタグ、指標値ラベル、SQL ラベルは手動で更新できます。現在の状態のタグデータが必要な場合は、手動で更新することができます。 IDタグを更新するには、新しいファイルを再度インポートする必要があります。 |
作成時に計算 | すべてのタグは、作成後すぐに計算されます。 |
編集時に計算 | 条件を変更するたび、またはタイムゾーンを保存するとすぐに計算されます。 |
注意:システム内のユーザーデータとイベントデータはリアルタイムで更新されるため、タグで「今日」のイベント条件を使用することができます。タグ計算に使用できるのは、本日現時点でのデータのみですので、一日分のデータを使用する必要がある場合は、「昨日」を指定してください。
履歴データを分析する場合は、特定の時刻でのユーザータグ値を使用する必要がある場合があります。タグは「日付バージョン」を使用し特定の日付のユーザーのタグ値を保存できます。日付バージョンの詳細については、タグの日付バージョンをご参照ください。
# ユーザータグの管理
ユーザータグページでは、作成したタグに対し、編集、削除、ダウンロード(IDタグのみ)、更新、バージョン管理などの管理操作を行うことができます。タグのバージョン管理の詳細については、タグの日付バージョンをご参照ください。
タグは仮想プロパティ、レポート、コホート(エンゲージ機能で作成したもの)、およびアラートなどのアセットで使用できる為タグを編集または削除すると、これらのアセットのデータが異常に変動したり計算できなくなったりすることも考えられます。削除または編集されたタグに依存したアセットがある場合、システムはその影響範囲を表示し、操作メンバーは削除を続行する前に影響を判断する必要があります。
# ユーザータグの詳細
ユーザータグのタグ名をクリックし、タグの詳細を表示します。タグの詳細は、タグ定義とタグデータの2つの部分に分かれています。下記図参照
データテーブル内の人数をクリックし、日付のタグ値でマークされたユーザーのリストにドリルダウンします。
テーブルには、最大1,000行のユーザーデータが表示されます。さらにデータが必要な場合は、表の右上にあるダウンロードボタンをクリックすると、最大500,000行のユーザーデータをダウンロードできます。
注意:ユーザーリストページのテーブルの右上にある「更新」をクリックすると、タグの結果データが再度クエリされるだけで、タグ自体は再計算されずにユーザープロパティデータのみが更新されます。
# 使用権限
ルートアカウント | 管理者 | アナリスト | メンバー | |
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タグリストを閲覧 | ◎ | ◎ | ◎ | × |
SQLタグ以外の自作タグの作成、編集、削除 | ◎ | ◎ | △ | × |
自作SQLタグの作成、編集、削除 | ◎ | ◎ | △ | × |
他人のタグを編集、削除 | ◎ | △ | × | × |
権限説明:
◎ 付与されている
○ デフォルトで付与されているが、除外可能
△ デフォルトで付与されていないが、付与可能
× 付与されていない