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# コホート

ユーザーコホートは、ユーザーを細分化するためのデータツールの1つであり、ユーザーコホートは、すべてのユーザーから選別されたユーザーの集まりとして理解できます。一部のユーザーをコホートとして作成したり、データ条件(ユーザーを選択するためのルール)をコホートとして作成し、分析やマーケティングに使用したりできます。各コホートは、属しているとそうでないと分割できます。

ユーザーをタグでマークするのと比較すると、ユーザーコホートはユーザーの選別に似ています。選別されたユーザーセットはより具体的です。一般的には一つのコホートは1つの利用シーンにのみ使用することをお勧めします。

例えば、コホート1「某キャンペーンに参加したユーザー」はキャンペーン参加でリテンションへの影響を分析に使用できます。コホート2「過去3日間で500ポイント以上を獲得したユーザー」 は、毎日のポイント報酬ミッションの配布などの分析に使用されます。

# ユーザーコホートを作成

ユーザー→コホートで「条件コホート」、「IDコホート」と「SQLコホート」があります。

分析結果テーブルで「結果コホート」を作成できます。

ユーザーコホートは多様な方法で作成できます。各タイプの比較については、以下の表を参照してください。

定義方式 コホートタイプ 説明
ID集計型
(ID結果をコホートとして直接保存します。このように定義されたコホートは、タグ範囲をほとんど変更しません。)
IDコホート
IDまたはプロパティとタグ値とのタグ関係を含むファイルをインポートして作成されたコホートです。
常用シーン:取得したIDやプロパティ値とタグ値とのマーキング関係をシステムに取り込み、コホートとして作成するという場合ではよく使われます。例えば、オフラインのマーケティング活動で収集された携帯番号とユーザーの関心カテゴリとのマーキング関係、またはサードパーティシステムによってエクスポートされたユーザーリストとユーザーポイントとのマーキング関係などとなります。
デフォルトで1ユーザーの制限は50個までです。
結果コホート
TE 分析またはエンゲージのデータで、特定の「人数」の結果データに対して作成されたユーザーコホートです。
常用シーン:分析結果をさらにドリルダウン分析したり、データに異常のあるユーザーの操作を絞り込んだりする場合によく使用されます。例えば、【12.25プロモーションイベントでカートに入れたが未払いユーザー】をコホートとして作成し、これらのユーザーのコールバックキャンペーンにおけるコンバージョン効果を分析します。
デフォルトで1ユーザーの制限は50個までです。
データ条件型
計算ルールをコホート定義として保存します。ルールに基づいて計算するたびに、現在のルールへの準拠がコホートに適応するかどうかの判断基準として使用されます。
このタイプのコホートのデフォルトの項目制限は 200 です。)
条件コホート ユーザーが特定のイベントを実行したまたは一連のイベントに従って実行した、およびプロパティは特定の論理式に適応されるコホートです。
常用シーン:実際の行動やユーザープロパティに基づいてユーザーをコホートするために一般的に使用されます。
SQLコホート
SQLコードで定義されるコホートです。
常用シーン:複雑なロジックでユーザーをコホート定義し、「条件付コホート」では構成できない一部の複雑なデータルールは、SQL グループ化を使用できます。

コホートを作成する際には、コホートのIDやデータ条件に加え、コホートの分析主体やタイムゾーンを選択する必要があります。

分析主体

ユーザーのコホートは、ユーザーを細分化するためのツールであり、「ユーザー」の識別子は、デバイスID、アカウントID、キャラクターID、プラットフォームID など多種あります。プロジェクト構成では、TEユーザーID以外のユーザーマーク (プロパティ) を分析主体として追加できます。これらの分析主体は、ユーザーコホートを使用して細分化することもできます。

コホートを作成する際には、まずコホートの分析主体を選択する必要があり、計算後に得られる結果はそのような分析主体の集合であり、コホートで見られる「人数」はそのような分析主体の数でもあります。なお、イベントプロパティで作成した分析主体を選択した場合、「参加なし」「順次実行でない」の条件は条件コホートに使用できません。

タイムゾーン

プロジェクトでマルチタイムゾーン機能がオンになっている場合 (プロジェクト管理)、コホートの作成時にコホートの計算タイムゾーンも選択する必要があります。条件コホートやSQLコホートの定義でイベントデータを使用する場合、デフォルトのイベント条件の時間範囲はコホートタイムゾーンの時間範囲となり、送信されたイベントが別のタイムゾーンにある場合は、最初にシフトされてからイベント条件が満たされているかどうか判断されます。

注意:分析中にダッシュボードとレポートを表示するために別のタイムゾーンを選択した場合、使用されるコホートデータは事前に計算された結果であり、計算のタイムゾーンはそれに応じて変更されないことに注意してください。

# ユーザーコホート更新

ユーザーコホートは事前に計算されたデータです (即席クエリとは異なります)。つまり、システムはユーザーコホートを事前に計算し、その結果のデータを後続の分析と操作で使用します。事前計算は、使用時の計算量を大幅に削減し、繰り返し計算を減らすことができるため、データの使用効率が向上しますが、同時にデータの適時性 (データ条件によって定義されるコホート) が劣ります。ほとんどの分析シーンでは、毎日の粒度更新によるコホートでニーズを満たすことができます。運営シーンでは、コホートの適時性が高くなります。

条件コホートとSQLコホートは、データ条件によって定義されるコホートです。システムでは、次に説明する更新方法がサポートされています。

更新方法 説明
時間指定
コホートの作成・編集時に、条件コホートとSQLコホートの自動更新スイッチをONにすると、毎日設定した時刻になると自動的にコホートが更新されます。 IDのコホートと結果コホートは、この更新方法を対応していません。
手動
条件コホートとSQLコホートは手動で更新できます。データコホートが必要な場合は、手動で更新できます。 IDコホートを更新するには、新しいファイルを再度インポートする必要があります。結果コホートは、手動更新を対応していません。
システムトリガー
システムの機能によってトリガーされるコホートです。プロジェクトがすでに運営モジュールを展開している場合、システムは運営タスクの構成に従ってコホート更新を自動的にトリガーします。
作成時に計算
すべてのコホートは、作成後すぐに計算されます。
編集時に計算
条件コホートは条件またはタイムゾーンが変更されるたびに、すぐに計算されます。

注意:システム内のユーザーデータやイベントデータはリアルタイムで更新されるため、コホート定義で「今日」のイベント条件を使用することができます。コホート計算では、計算終了時点の今日のデータのみを使用できます。まる1日のデータを使用する必要がある場合は、昨日までのイベント条件を使用してください。

# ユーザーコホート管理

分析、運営、ユーザー、API の4つのモジュールで作成されたコホートは、ユーザー→ユーザーコホートで表示できます。コホート作成モジュールで公開管理が許可されている場合は、コホートの削除、更新、編集もできます。

ユーザーコホートでは、分析、運営、およびAPI モジュールによって作成されたコホートを作成元ですばやくフィルター処理できます。コホート名の後に、非ユーザーモジュールによって作成されたコホートの作成元もマークされ、検索に便利です。

ユーザーコホートで実行できる管理操作は次のとおりです。異なる管理操作には、コホートタイプ、コホート設定、および操作権限に関するさまざまな要件があります。詳細については、以下の表を参照してください。

管理操作 以下の条件を同時に満たす場合、管理操作を実行できます
手動更新
条件コホート、SQLコホート;
コホートは手動更新をサポート;
コホート作成モジュールが公開管理可能;
閲覧者にはこのコホートを編集および削除する権限がある。
コホート編集
条件コホート(非運営モジュールで作成したもの)、SQLコホート、IDコホート;
コホート作成モジュールが公開管理可能;
閲覧者にはこのコホートを編集および削除する権限がある。
インポートデータとエラーのダウンロード
IDコホート;
コホート作成モジュールが公開管理可能;
閲覧者にはこのコホートを編集および削除する権限がある;
インポートしてから7日間以内。
副本作成
条件コホート、SQLコホート;
閲覧者にはこのコホートを編集および削除する権限がある。
コホート削除
コホート作成モジュールが公開管理可能;
閲覧者にはこのコホートを編集および削除する権限がある。

コホートはレポート、コホート(運営モジュールで作成)、アラートなどのアセットで使用できるため、コホートを変更または削除すると、これらのアセットのデータが異常に変動したり、計算できなくなったりします。削除または編集されたコホートに依存アセットがある場合、その影響範囲が表示され、操作メンバーは削除を続行する前に影響を判断する必要があります。

# ユーザーコホートのユーザーリスト

コホートの計算後、ユーザーコホートの現在のコホートのユーザー数を表示し、人数をクリックして現在のコホートのユーザーリストを表示できます。

ユーザーリストでは、コホート条件定義(条件コホート、SQLコホート)とユーザーリストで確認できます。テーブルには、最大1,000 行のユーザーデータが表示されます。さらにデータが必要な場合は、表の右上にあるダウンロードボタンをクリックすると、最大 500,000行のユーザーデータをダウンロードできます。

なお、ユーザーリストページの表の右上にある「更新」をクリックすると、コホート結果データの再クエリのみが行われ、コホート自体の再計算は行われませんが、ユーザーのプロパティデータが変更されます。

# 使用権限

  • アナリストロール
ルートアカウント 管理者 アナリスト メンバー
コホートリストを閲覧



×
(自作)条件/IDコホートを作成、編集、削除



×
(自作)SQLコホートを作成、編集、削除



×
(自作)結果コホートを作成、編集、削除



×
(他人)コホートを作成、編集、削除


×
×
  • 運営ロール
運営管理者 運営 アナリスト
コホートリストを閲覧



(自作)条件/IDコホートを作成、編集、削除



コホート→ユーザーリスト



権限説明:

◎ 該当ロールに必ずある

○ 該当ロールにデフォルトであるが、なしでも可能

△ 該当ロールにデフォルトでないが、付与可能

× 該当ロールに必ずない